「老い」の現実。




離れて暮らした時間の長さを思えば、
十分年をとっていて当たり前なのだけれど、
離れていた時間の分だけギャップがあって、
現実を素直に受け入れがたい日々。

そこにいるのに失ってしまったような喪失感。
自分の未来を重ね合わせて募る憂鬱。

誰にも負担や迷惑をかけないで、
あっさりとこの世を去りたいものだと、
常々考えていたけれど、どうやら無理らしい。
自分の思い通りに人生は展開してくれない。

いままで背負うものもなく楽をしてきた分、
ちょっとは苦労をしなければならないのかも。
この経験も神様が与えてくれた試練。
人として、少しは成長せよという思し召し。

ああ、やりたいことをやってきてよかった。
やらずにする後悔より、
やってする後悔を選んで来てよかった。

仕事も、旅も、勉強も、美食も美酒も、
未来への投資、将来への糧だと思ってきた。
きっとこれから役に立つはず。

生きてきてよかった。生きていて楽しい。
そう思える老後のために、これからがんばろう。

ふらりと旅に出たり、奮発して外食したり、
そんな現実逃避ができる状況ではなくなったけど、
それでも楽しいと思えるように視点を変えよう。

すぐそこに迫っている自らの老い。
人生は50年で終えれば十分と思っていたのに、
そこから先も道のりは長く長く、
しかもなだらかな下り坂ではなくて急勾配。
苦しい上りまである始末。

やれやれ。
プラスマイナス0にならないと、
人生終えられないのかな。
by aomoringo50 | 2011-07-21 00:38 | 考えたこと