いのち。


独り暮らしにもかかわらず、無謀にも、
「犬と暮らしたい!」と思ったのは、30歳代半ばの頃でした。

仕事は順調で、超多忙。
仕事の合間に、海外旅行にもたびたび行けるようになったけど、
家での孤独な執筆作業の時間に、相棒がいてくれたら…。

そんな思いで過ごしていたある日、
出会ってしまったのが、ミニチュアダックスフントの可愛こちゃん♡
一目惚れでした。海外旅行を諦めるほどに。

即刻、お嫁入り願ったのですが、
当時の賃貸の住まいに、ペットに関する規約はなく、尋ねたらNG。
あわてて、新しい部屋を探し、引っ越すことになりました。




当時、引っ越したマンションは、小型犬2頭まではOK。
最初のコの留守番中のいたずらがひどかったので、
彼女のシャンプーをお願いしていたお店のオーナーの愛犬のBABYを
家族に追加。半年後くらいのことです。

遊び仲間ができて、いたずらはぴたりとやみました。

血統証的にいえば、最初のコは大変由緒正しく、純血種そのもの。
だからなのか、本当に病気のオンパレードで、心配しまくり。
6年くらい経って、あまりに心配なので、もう1頭、嫁にとり…。

3頭でもOK というお墨付きをいただいて暮らしつつ、
最初のコの癲癇発作が起きにくい環境の物件を探し続けておりました。
苦節数年、ようやく引っ越したら、本当に発作が減って、少し安堵。

無知ゆえに、体型に合わない動きをさせて、
最初のコは椎間板ヘルニア、次のコは頸椎ヘルニアを患わせてしまいました。

腰が立たなくなって、トイレができない彼女に添い寝しながら、
看病した日々もあります。
頸椎ヘルニアの彼は、いちはやく気づいて獣医さんに相談したのに、
ふさわしい対応がしてもらえず、結局、完治まで時間がかかり。




人間の言葉を話せない相手の、変化のいろいろを観察し、
獣医さんに訴えたときの反応で、信頼したり、不信感が募ったり…。

結局、老衰で逝かせてあげることができませんでした、
彼も、彼女も。それはたぶん、わたしの配慮不足なのだと思います。
それぞれに病気で亡くなってしまいました。ごめん。

13歳とか、14歳とか、まだまだ生きられる年齢で逝った愛犬。
身勝手でごめんね。詫び続けていたはずなのに、日常に流され…。
帰郷後、花も、お線香も途絶えがちでした。

ごめん。ごめん。ごめん。





そんな思いにとらわれています。

そしてそして、医療の進化とはなんなのか…という疑問が、
ふつふつと自分のなかでわきあがっています。