ステファーン!



早朝のキッチンにて、心の中で何度かこの名を呼びました。

ステファ〜〜〜ァンッ!

ル・コルドン・ブルーのパンのクラスのシェフ、
つまりは、わたくしの恩師の名前であります。
ちなみに、かなりイケメン。既婚。シャイな方です。



バターたっぷりのヴィエノワズリでもないのに、
捏ねても捏ねてもパン生地がべたべたで、
まーったくまとまらない状態でしたのよ、今朝。

なぜ? どうして? WHY?
可能性としては、水分量の間違いかなぁ・・・。
でも、計量したら、
重さはいつもとほとんど変わらなかったし。



なにが原因かはわからないけれど、
とりあえず、最近は水分たーっぷりめのパンが流行だし、
自家製酵母で生地がダレ気味だったカンパーニュが、
焼いたらいい感じになったこともあるし、
一次発酵の調整でなんとかなる!

・・・・・・・・・・ような気がしたのだけれど、
とにかく、不安で、不安で・・・・・。

で、心の中で何度も名前を呼んでみたわけです。

ステファーン って(笑)。



なんとかせねばと思いっきり焦りながら、
誰かにすがりたい、誰かに教えを請いたいと、
ステファンシェフ、motti先生、藤森シェフの顔を
代わりばんこに思い浮かべておりました。

授業で教わったこと、レッスンで聞いたお話、
あれこれ思い出して、解決の糸口を探しつつ、
とりあえず、かるーくまとまるまでは捏ねました。

結果、なんとかなりはしましたが、
時間との闘いだったので、どっと疲れてしまい、
午後の事務作業のはかどらないことったら・・・・・。





自分のためのパンも、今日は1種類だけ焼きました。
キャラウェイシード入りのライ麦パン。
ヨーグルト入りで、ドイツチックな風味です。

薄切りにして、
ブルーチーズとスライスしたりんごをのせて、
ワインのお供に。ポトフに合わせてもいい感じ。





なんにせよ、今日の経験もいずれ何かの役に立つと信じて、
パン焼き修行を続けるのであります。

近くに先生がいないいま、経験しか頼るものがありません。
やってみるしかない。失敗してみるしかない。

同期のみんなもきっと同じ思いで精進してるはず。
わたしも、がんばらなくっちゃ〜。




そうそう、ステファンシェフは日本語を話されないので、
通訳の方がいないと、わたしは質問もできません(笑)。
なんてこったい・・・情けないです・・・。