好きの話。その3
気持ちは帰郷に傾きつつも、まだまだ迷いのあった2010年5月。
石垣島に3泊4日の旅に行きました。
石垣島は、マグロとカツオが揚がり、専門の漁師さんがいて、
網元経営の居酒屋さんも多くあります。
ここもそんなお店のひとつです。一泊目の夕食はこちらで。
料理写真はお店の方にひとこと断りを入れてから撮ってます、はい。
滞在中の食事回数は決まっていますから、
毎回、できるだけ違った店を選ぶようにしています。
もちろん、気に入って何度も通っている店もありますが、
新規開拓は大事。いろんな魅力を知りたいのです。
このところの定宿は、石垣港の桟橋を見下ろせるホテル。
市街地が徒歩圏内であるうえ、離島への移動がとっても楽なのです。
バスターミナルもすぐそばにあります。
このお店はホテルから徒歩15分くらいの場所にありました。
石垣島に行くと、たいてい5時頃から飲んでます(笑)。
できれば2軒、3軒と回りたいので、早めスタートが基本です。
お客さんが少ない時間のほうが気兼ねなく写真も撮れるし。
2泊目の晩は、念願の野草しゃぶしゃぶ。
高台にある石垣牛の有名な焼き肉屋さんの敷地内にある、
しゃぶしゃぶと沖縄郷土料理のお店です。
こちらは予約が必要なメニュー。
だって、広大な敷地の中から全部摘んでくるのですから。
おそばにも野草が練りこんであります。
超美人の女将は、焼き肉屋さんのお嬢さんとのこと。
石垣に自生する野草に詳しいご両親から教わった知識を
多くの方に伝えたいと始められたお店とか。
まだまだ勉強中です、とおっしゃりながら、
とても丁寧にそれぞれの野草の説明をしてくださいました。
10種類以上あったと思います。
このメニューをいただいたのは、その時点でわたしが3人目!
もっと多くの方に体験していただきたいなぁ…。
野草を食べたいと思ったのは、
石垣島でオオタニワタリやピパーツ(島胡椒)の
葉っぱの天ぷらを食べて大好物になったので。
ふつうに、その辺に生えているのですが(笑)、
おいしいんですよ、これが。
アダンの芽(でいいんだっけ)も好きなんですよねぇ。
ピパーツの葉っぱを求めて市場に行ったら、
あれは買うもんじゃない、採ってくるもんだと言われ、
その話をタクシーの運転手さんにしたら、
わざわざ摘んで翌日ホテルまで届けてくださったこともあります。
だから好きなんですよ、石垣の人たち!
3泊目の晩は、その2でご紹介したお店で。
写真の向きがバラバラですみません! なぜか修整できない…
お訪ねするのは、このときが3回目か4回目でした。
メニューは基本的には通年同じような感じで、
気温が上がるとジーマミーが豆腐になるとか、
魚や海藻、葉っぱの種類が変わるとか、そのくらいの変化。
でも、何度食べても飽きないし、毎回感動します。
本当に丁寧につくられていて、しみじみ美味しいのです。
そして、いつも美しい。盛りつけも、器も。
一品ずつ運ばれてくるのですが、
ご当主の素っ気ないくらいの対応がむしろ心地よくて、
ひとりだらだら長居してしまうわたしです。
室内には、宮良家由来の貴重な資料や器も飾られていて、
お断りすれば資料を手に取ることもできます。
このときは、家紋の由来や飾ってある器にまつわる逸話など、
貴重なお話がうかがえました。
早い時間に行くと、こんなメリットもあります(笑)。
それぞれのお料理や食材、器のお話はまた追って…。
写真を見てたら行きたくなりました〜。
もう2年近く行ってないんだなぁ…。
by aomoringo50
| 2012-02-26 07:49
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